漆器の取り扱いについて

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良くいただくご質問の中に、漆器をどう取り扱ったらよいのでしょう~~というご質問があります。

漆器の取り扱いは面倒でたいへん~~!とお考えになっていらっしゃる方がとても多いようで、何時も、いえいえ、そんなに面倒ではなく、ちゃんと扱っていただけたら、丈夫で、体にもいい器(漆には、殺菌効果があります)なんですよ!と、申しあげています。

とても簡単ですから、これを機会に、漆器と仲良く折り合いをつけていただけたらと思います。

取扱いの基本になる事柄に、漆も木も自然のなかにあったもので、品物になってからも自然にあった時のように生き続けているということがあります。

どちらも高温、高冷に弱く、常温をこのみます。

また、強い衝撃に弱く、柔らかいタッチをこのみます。

こうした事柄を頭の中に入れておいていただくと、ふと迷った時に安全なお手入れ法を思い出すことができます。

取扱いその①漆器を洗うときは、柔らかな布またはスポンジを用いる(タワシや金タワシなどの堅いものを用いると、漆にキズがつきやすくなります。)

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洗うときは、やわらかいもので~~!

 

取扱いその②漆器を洗うときは、ぬるま湯を用いて洗います(といいましても、近頃の水道水は、よほどの地域でない限り常温に近い水を利用できます。高温、冷温でない限り、水道水で洗っていただければ、汚れは十分に落ちます。それでも落ちにくい油汚れなどには、中性洗剤をご利用くださいね。

取扱いその③漆器は使い終わったら、漬け置かないでスグに洗うようにします(漆も木も、生き物です。漬け置くうちに温度の急変、素材の伸縮などが起き、痛みのもととなります。使い終わった時が、洗い時とおぼえておいてくださいね)

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漬け置きは、厳禁です~~

 

 

取扱いその④洗い終わったら、柔らかい布で早めに拭き取ります(早め早めに拭き取っていただいた方が、湯膜をのこすことなく、きれいにふきとれます)

取扱いその⑤普段使いの漆器は、そのまま重ねて収納。お客使いのいい漆器は、柔らかな紙、使い古しの和手ぬぐいなどにくるんで、紙箱または木箱に入れ収納(重ねる場合は漆器のみとしてくださいね。焼き物の器は、表面が堅く、がさがさしていますのでキズのもととなります。また、箱に入れて収納する場合は、なるべく、下の方の風通しのいい場所に収納してください。近頃の家屋は、気密性に富み、上の方に行くほど高温・乾燥となります。漆も木も、常温をこのみます)

取扱いその⑥漆の臭いが気になる場合は、薄目の酢水で洗うか、日陰の風通しの良いところに一週間くらい置きますと、臭いが気にならなくなってきます。お試しください。

最後に、大事なことを一つ。

決して、食洗機、食器乾燥機、電子レンジ、冷蔵庫でのご使用は、お避け下さいね。いずれも、高温ないしは冷温にて、漆や木のいのちをそこなってしまいます。

汁ものや揚げ物、煮物などを盛り込む時は、80℃度以下が、理想です。火を止め、しばらく置いてから漆の器に盛り込んでください。沸騰したてのままですと、漆の表面に被膜ができ、跡にのこすもととなります。

なぁ~んだというくらい簡単ですね。漆や木を想うときは、肌のことを考えてみてください。意外にお手入れ法が一致いたします~~!

 

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器を美しく、長く使うために~使いはじめの30分。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA器を新調したら、スグにも使いたくなるのが人情ですが~

ちょっと待って!

美しく、長く使うためには、使い初めの30分が、肝心です。

先ず、大きなお鍋に米のとぎ汁をたっぷりか水を張りくず野菜を入れるかします。

そして、おもむろに新調したての器を投入し、およそ30分、ことこと煮立ててとりだします。

取り出した後は、綺麗に洗って、拭いてしまえば、準備万端。

こうした使い初めのステップをふみますと、器の雑味が取れ、器体の粒子も整然と落ち着き、いい塩梅にしまります。

しっとり器体が潤えば、中に盛り込まれるものの食べ物の成分をむやみに吸い込むことはなく、シミなどを作る大元を取り去ることができます。

例えば、買ったばかりの器の器体は、大げさに申しますとスポンジのようなものなんです。

乾燥し、器体の粒子は不ぞろいで、なんでも吸い込んでしまいます。吸い込んだ成分と土の成分が化学変化を起こし、そこに残留したものがシミと呼ばれるものになります。

さあ、この作業が済めば、あとはお気に召すまま~~もしも、長い間、仕舞い込んでしばらくぶりに使うときは、もう一度、同じステップを踏まれた方がいい場合もあります。

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また、磁器の器は、陶器に比べ器体の粒子が細かいこと、つるっとした表面になっていることから、ここまでのお手入れは必要ありません。綺麗に洗って使い始めていただければ大丈夫です。

また、陶器でも、使い初めを急がれる場合は、ボールに水を張り、器が水分を吸いこむまで漬け置いてから、綺麗に洗ってお使いください。

ちょっと、面倒ですけど、お肌のお手入れと一緒かなぁ~~くらいの気分で、使い始めていただければ、ありがたいところです。

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輪花皿、輪花鉢のこと

 

ささやきかけるようにデージーの花が咲いていました

しばらく覗き込んでいると、練りきりの和菓子、フェルトの帽子についた帽子飾り、可愛いボタンなどを思い浮かべていました

でも一番身近なのは、毎日使うお皿やお鉢かな

小さく波打った輪花のカタチ♪

うつわのカタチには、花、貝、魚、野菜など自然の中に素材を見出したものが多いですね

加藤唐九郎編・淡交社刊の「原色陶器大辞典」に、輪花をひくと

鉢・皿などの縁が一定の規律で出入りしているカタチをいうとありますが

輪花のカタチをとったお皿は、はるかむかしメソポタミア文明が栄えた頃のガラス製品にもあるのだとか

一番最初、輪花のカタチを創り出したひとは、いったい何の花から触発されてこのカタチをつくったのでしょう

興味はつきませんが、数千年もあとの私たちが、いまもって使い続けているということは

よくよく考えると感動的です

身近なところにあるものを並べてみました

 

菊花のカタチをとったものが多いようですが

 

のどかな輪花のカタチのもの

 

ここにはありませんが

朝顔のカタチ

桔梗のカタチ

百合のカタチ

カキツバタのカタチ

撫子のかたちなど

数え上げると、次々に

自然を慈しみ、四季折々の季節を愛でる日本人とくゆうの感性が多種多彩なカタチを生み出したといっても過言はありませんでしょう

これからも、どうぞよろしくの輪花のカタチでした

デージーに見とれた日に

 

 

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うつわ豆知識*陶器と磁器の違いは?

うつわ豆知識
お気に入りのうつわに料理を盛り付けるだけで、いつもの食卓が楽しくなったり

美味しい食卓になってみたり

うつわと料理の間柄って、不思議です!

響きあい、支えあって、その日の一皿となるのですから

うつわ豆知識では、毎日使う器のことに、ちょっと気持ちを止めてみようと思います

 

陶器と磁器の違いはどう違うのでしょう?という質問をよくいただきます

陶器の原料は土で、磁器は細かく砕いた陶石を原料といたします

大まかに区別しますと、陶器の土は磁器にくらべ荒目です

成形し焼成いたしますと、陶器はぽってり質感を持った焼き上がりとなりますし

磁器はつるっとタイトな表情を持つ仕上がりとなります

このほか用いる土、釉薬、焼成方法により、陶器も磁器も、各種各様の景色をみせるようになります

面白いですね!

焼き物の産地、窯の形状、うつわをつくる作家さん、職人さんによって

作風が千人十色というのは、そんなところから発しています

 

陶器
土ものと呼ばれ、土が原料となるもの
柔らかく、温かみのある質感をもちます
釉をかけて焼成することで、表面はなめらかになり
使うほどに、それぞれの味わいが出てきます
うつわの形、窯変、景色を楽しみます

 

磁器
細かく砕いた陶石が原料のため、石ものと呼ばれる
透明感のあるつるっとした質感と硬質な手触りが特徴
吸水性がなく、陶器に比べ比較的丈夫なため
チップしたり欠けたりしにくい
形や絵付けを楽しむうつわといえそうです。

 

洋食器がCM(センチメートル)で表すのに対し。和食器のサイズ表記は、寸(スン)でサイズを表します。

1寸は、3,03CM(1尺の10分の1)、大皿は9寸以上、中皿は6~8寸、取り皿は5寸前後、小皿は4寸前後、それ以下は豆皿となります。

1寸は約3CM、1尺は約30cmと覚えておくと便利です。

 

 

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