唐津でとれる赤土に、一筆描きの鉄絵のたのしい藤ノ木土平さんの絵唐津小鉢や向付。
今からおよそ40年前、唐津の地に土平窯を開窯なさるまで、土平さんは、デッサン、油絵に手を染め、アンデパンダン展に出品なさるなどの経歴の持ち主でいらっしゃいました。
ある旅先で、古唐津に眼を奪われ、それからというもの古唐津の研究に余念はなく、油絵の世界から、陶人の世界へ一足飛び。唐津、美濃の窯で修行を積み、先に書きました土平窯の開窯へと舵を取られたのでした。
なるほど~、それで、この絵付けなのですねと思われませんでしょうか。長年の筆を持つ手がなせる技とでもいうのでしょうか、藤ノ木土平さんの絵唐津において、筆運びに迷いはなく、一筆描きのひょうひょうとした面白みがあります。
版画はお手製で、いつも、たのしいものばかり。
暑中見舞いのハガキは、たいてい季節の花鳥風月を描かれたものが多く、額に入れて飾りたくなるほど。
唐津の土と自然に馴染んでいらっしゃるようすがつたわってくるお葉書です。
さて、ここのところ藤ノ木土平さんの朝鮮唐津や斑唐津に人気が集中していますが、今日ご紹介致します絵唐津のほか、土平さんの器には、白唐津、黒唐津、青唐津、三島、唐津織部、刷毛目、アメ釉、皮鯨など、味わい深いものが多々あります。
機会があれば順次、お伝えしてゆこうと思いますが、今日は、絵唐津。
素朴で味わい深いところがお茶人の間で人気ですが、絵唐津の魅力は、もしかするとバンドエイド的要素もあるのではないかと、この頃、思います。
さっぱりとシンプルな器、個性的な器、繊細な器、こうした器を一つの食卓に乗せたい時、絵唐津は、結構バンドエイド的な働きをしてくれるのです。
いかがでしょうか?
お料理を盛り込んでみると、こんな具合。
いずれの絵唐津も、ネットショップでご紹介中です。
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