朝一番の水道の水はひときわ手に冷たく、冬に向かっていることを知らせてくれます。
あったかいお茶を陽の当たる縁側に出て、ゆるゆるといただきたくなりますね。
折よくお店にはいろいろな茶筒が届いています。
美味しいお茶を美味しくいただくための大事なポイントは、なんといいましても茶葉の上手な保存法にあります。
今回は、茶筒の種類や特性についてチェックするとともに、上手な保存法をご紹介したいと思います。
その前に、お茶の美味しさは、その香り、色味、旨味、お茶の淹れ方にあります。
お茶の淹れ方は別項に譲るとして、お茶農家さんがつくってくださった茶葉の鮮度を損なうことなく保存するには~~
➊ 酸化のもととなる直射日光や空気から茶葉を守ってあげることが大事です。
➋ 高温・多湿は茶葉の風味や香りの劣化を進めてしまいます。一度封を切った茶葉は、密閉
度の高い容器(茶筒)に移し、極力光りの当たらない食器棚などで保管しておくなどの工
夫が肝心です。
さて、茶筒の種類にはいろいろありますが、角館の桜皮細工の茶筒、燕市の鎚起銅器の茶筒、箱根の寄せ木細工でできた茶筒、京都の銅製茶筒、山中・輪島などの木製漆器の茶筒、このほか螺鈿や彫り物の工芸茶筒、プラスチックやガラス製の茶筒などがあります。
いずれも茶葉を美味しく保存するための工夫がなされていますが、それぞれに密閉性にとんでいるけれど高温に弱いとか、高温に対処できても密閉性にやや劣るなど、それぞれにご愛敬な点があります。
大事なことは、茶葉の鮮度を守ってあげること。
お客様がお住まいの環境に見合った材で、極力密閉性の高い茶筒をお選びいただければ大丈夫かと思います。
マルコポーロでご紹介いたしますのは、いずれも木製の茶筒となっています。
みなさま、上手に茶葉を保存して、おいしいお茶の時間をお楽しみくださいませ。