「見立て」という言葉を耳にしたことがありませんか。
例えば、鉄漿(おはぐろ)用の壺を茶入れに見立てたとか
保存食用の陶製の壺を水差しに見立てたとか
釣った魚を入れる竹製のビクを花かごに見立てたとか
見立てるとは、使用目的のかたちにかなったもの、代用として使えるもの、本来のものに比べ様子がよく使い勝手のよさそうなものを探しあて、本来の道具と同じライン上にのせることをいいます。
みなさまも良くご存じの茶人の利休さんは、その見立ての名人だったそうで、上にあげたようなことをはじめとして多くの見立てを行い、見立ての美学なる価値観を当時の大名や茶人に伝授・紹介し、見立てられた道具はさまざまな人の手にわたり、今日ではあちこちの美術館に展覧されています。
さて、ぐっと身近な私たちの生活の中でも、この「見立て」の面白みを味わわない手はありません。せっかくですから、昔の人に倣って今風の見立てを愉しみたいところです。
本日のお話は、銘々皿をソーサーに見立ててみましょうというお話です。
お手持の銘々皿をサラダボールのソーサーに見立ててみる
デザートボールのソーサーにもいいですね。
異なる焼き肌の銘々皿とマグカップを合わせて、カップ&ソーサーに仕立ててみるなど
遊び心とちょっとしたセンスがあれば、次から次に、あらあら、あらあらの楽しみが生まれます。
ぜひぜひ、皆様もお楽しみください。
食器棚を見渡してみると、あれをこれに見立てて、こんな組み合わせでたのしんでみようかしら。
小鉢に用いていたものと銘々皿をコラボして、デザート仕様にしてみようかしらなど、楽しいアイデアがきっとうまれてくることでしょう。
マルコポーロでご紹介する銘々皿は、こちらから。
ご参考までに、のぞいてみてくださいね。