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- お買い得のとくとくセールです。
- 探し物がございましたらぜひお出かけください。
- 11/25~12/27まで、年内最後の日までお買い得デーとなっております。
- なお、年内は12/27まで。
- 新年は、令和2年1/6(月)からの営業となります。
平素はうつわの店マルコポーロのネットショップをご利用いただきまして誠にありがとうございます。
さて、突然ではございますが、本ネットショップは本年8月31日をもちましてご注文の受付を終了することとなりました。
開店以来、長きに渡るご愛顧を頂きましたこと、スタッフ一同心より感謝を申し上げます。
終了日時は2019年8月31日(土)23時59分でございます。
ポイントをご利用される場合は終了日時までにご利用くださいますようお願いいたします。
終了日時までにいただきましたご注文は、これまで通りの発送となります。
また、代々木上原店につきましては、従来通り営業いたしております。
引き続きご愛顧いただけますよう心よりお願い申し上げます。
急な決定となりましたことをお詫び申し上げ、合わせて皆様のご理解をお願い申し上げます。
マルコポーロ 成田
たいそうお待たせいたしました。
以前ご紹介致しました折り、たいそう人気の高かった山田想青酒器シリーズの再入荷です。
それぞれに、ひとつづつ持ち味が違っています。
ネットショップの画像とコピーをご参照の上、お好みの品をお選びくださいませ。
未だ撮影の済んでいない品物もございます。
順次ご紹介してまいりますので。よろしくお願い申し上げます。
#山田想 #山田想青酒器 #山田想常滑焼き締め酒器 #山田想青土瓶 #作家もの和食器#作家ものうつわ
今年の花は寿ぎの松と菊に致しました。この他店頭には、南天、蝋梅、白梅、水仙と香りの良い花を活け、皆様のお出かけをお待ちいたしております。
山近てるみさん、柳川謙治さん、和陶房さん、今年からお付き合いの始まった波佐見の堀江陶房さんなどの新作が早々に入荷しております。お楽しみに、お出かけください。
今年もお鍋の季節となりました。
そして、お馴染の稲葉直人さんの土鍋の窯出しとなりました。
早くから窯出しをお待ちかねの方に、ようようお知らせでき、嬉しく思います。
黒織部、虹彩ワラ灰掛け分け、瑠璃釉わら灰、虹彩わら灰柄杓がけ、虹彩わら灰線紋など、それぞれに個性を持ったお鍋が入荷しております。
今回は、使いやすいフォルムを持った土鍋の蓋のラインナップからご紹介致します。
詳しくは、どうぞ代々木上原店までお出かけくださいませ。
お待ち申し上げております。
代々木上原店の営業日は、日曜日、祝日を除いたウィークデー。
毎日12:00から19:00まで営業。
ただし、今月の11月23日の祝日は営業し、翌24日と25日を続けてお休みいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
ついこの間までの暑さが不思議なほど、涼しい風のそよぐ代々木上原店です。
みなさま、長い間のご無沙汰をお許しくださいませ。
足の調子も少しずつ快方に向かっておりますので、また、元気よくあちらこちらへ動き回りたいと思っております。
さて、秋の作家もの和食器第一弾は、九谷の山近てるみさんの染付が入荷しております。
お鉢、お皿、マグカップが中心。この他、酒器、そば猪口、御飯茶碗など。
山近てるみさんの呉須の発色は、深く冴え冴えとして、だみ筆、線描きによる絵付けをいきいきとさせています。
いつもどうりの丁寧な仕事ぶりには、頭が下がります。この暑さの中の絵付け作業でしたでしょうからなおさらのことです。
お近くにお出かけの折り、お立ち寄りください。山近さんの夏の仕事の成果をご覧いただければ幸いです。
お待ち申し上げております。
染付各種マグカップ
今日あたり梅雨入りでしょうか、朝から雨がしとしとと降っています。
暑かったり、じめっとしたり、梅雨というと気持ちまでもお天気に左右されそうで、カラッと爽快に過ごしたいもの。
谷道和博さんの宙吹きガラス新作が入荷いたしました。
クールなテイストとほっこりする爽やかさを併せ持った作品群です。
暑さ凌ぎに、食卓の新しいアイテムとしてお考え下さい。
今日は、サラダそうめんを盛り込んでみましたが、いかがでしょうか。
氷を張って、牡丹鱧もいいですね。
谷道和博さんの宙吹きガラスは、こちらから。
久しぶりに伊豆の小川勝弘さんの窯を訪ねました。
「二年ぶりでしたでしょうか。本当にお久しぶりで」
東京から伊豆へは、首都高、東名、厚木小田原道路、箱根ターンパイクを用いれば、二時間とちょっとでたどりつく(ただし車の少ない深夜走行)。
昔はよく窯を訪ねたのだが、今回は本当にお久しぶりとなった。
小川さんの向付、ブルーやピンクっぽく窯変したスープ皿、銘々皿、ごはん茶碗、多用鉢、煮物鉢、お湯呑み、ビールコップなど、どれをとってもいまもって買い足しのリクエストが絶えない。
オープン当初から長い時間を経た今でも、「小川さんの○○がわがやにあって、いまでも大事に使っていますョ」という声もあがる。
有難いなぁと思いつつ、忙しさにかまけて小川さんをはじめあちらこちらの窯訪問の数がすくなくなっている。ちょっと反省。
さて、今回は、三島、粉引、白釉、萩風、刷毛目、朝鮮唐津など、小川さんの近作を持ち帰りました。順次、ご紹介してまいりますので、皆様おたのしみに。
小川さんの作品に接するのは、初めてと仰る方に。
まず何からでも結構です。お好きなものからご利用ください。シンプル、丁寧、繊細な感性が光ります。使いやすく、空きの来ないつわです。
ネットショップ又は代々木上原店店頭にてご紹介中です。
四代山田常山さんの常滑焼締め陶板皿が、ようよう窯出しとなり秋の良き日に届きました。
明けて嬉しや、いずれの陶板も牡丹の窯変を持ち、それぞれがそれぞれに味わい深い表情をもっています。
その表情は、全体的におおらかな静の力をたたえ、何をも受け止めてくれる包容力を併せ持った表情なのだ。
うつわはそこにあるのに存在そのものを語るでもなく、うつわに供されたものを語るようなたたずまいをみせている。
いいなぁ~~!自然発生的に声がこぼれた。めったにないことですが、そこに居合わせたものから同時に同じ言葉が漏れました。
いつものお造り、お肉やお魚、野菜の焼きもの、煮物、蒸し物、和え物。お寿司、チーズやハムのオードブル、果物、和・洋のお菓子、なんでも上首尾に受け止めてくれることと思います。
土は常滑の土。
焼き締め用の窯を用いて焼き上げてあります。
造作はたいそう丁寧で、跡目をたくさん用いて平衡を保つ陶板に仕上がっています。
チョット異なる用い方としては、テーブルや壁を彩る陶板としてご利用いただいても。
お楽しみください。
この他、四代山田常山さんのうつわは、こちらから。
みなさま、その後お元気でいらっしゃいましたでしょうか。
こちら、少々健康をそこね入院・手術・退院という人生始まって以来の経験をしてしまい、皆様にはたいそうご面倒をおかけいたしました。
ここに改めてお詫び申し上げ、これに関しまして少々営業時間を短くさせていただきたく、また、昨今の社会的な動向からくる送料の改定、あるやなしやの声にお応えいたしまして、当マルコポーロは送料は現行のままということにさせていただくことをお知らせ申し上げます。
まとめますと
営業時間♡AM12:00~19:00(日・祝休業)
送料について♡これまでどおり現行のままとさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
お店には、四代山田常山さんの新作も届いております。追ってご紹介いたしますが、お急ぎの方は、お店までお出かけくださいませ。
秋の日に。
あの夏の暑さを思い返すと、昨日今日の凌ぎやすい陽気はありがたいやら、うれしいやら。
みなさま、お元気にこの秋をお迎えでしょうか。
さて、秋といえばうつわ日和の日々、作家さん方の窯出しがつづきます。
この秋の一番星は、唐津の藤ノ木土平さんのうつわたちです。
力強い朝鮮唐津の大鉢、ざっくりとしていて洒落っ気のある朝鮮唐津の丸かったり、四角張っていたり、横長だったりするうつわたち。
土平さんのからだや腕、指の動きまで想像できそうな、手び練りの作品の数々。
唐津の風土と、土と、光と、窯と、土平さんとが互いに和みあったり格闘しあったりした結果の作品が多数届いております。
お近くにお出かけの折り、ぜひ、お立ち寄りくださり、ご高覧いただければと思います。
良品、佳品、力作が多々ございます。
この他にもたくさんございます。
藤ノ木土平さんのうつわは、こちらから。
秋の良い日に、お出かけくださいませ。
♡臨時休業のお知らせ
9月15日(金)から10月5日(木)まで、入院治療のためお休みをさせていただきます。お客様にはたいそうご迷惑をおかけいたしますが、10月6日からは、通常どうりの営業となります。
9/13までのお買い物の発送は、9/14に。休業期間中のお買い物の発送は、10/7とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
ここ数年の気象状況は変わってしまったのか、梅雨が明けてもからっとした夏とはならず
連日、蒸し暑い日が続いています。
みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。
暑さ当たりの食欲減退は、夏風邪の元。極力、元気な食卓、食欲が進むクンになるよう、食卓に涼を取り込みたいものですね。
涼しさを演出する小道具には、木のもの、竹のもの、ガラスのもの、寒色系のうつわで道具組みするのが失敗のないところ。
この他、食卓にさわやかな緑を取り入れたり、自然の生き生きとしたものを取り込みますと、俄然、食卓は清々しい印象のものへと変わります。
涼味のある食卓づくり、ちょっとチャレンジしてみませんか。
ここでは会津・三島町の尺の笊、谷道和博さんのモール楕円鉢、モール小鉢、有光武元さんの青磁小鉢を用いましたが、
この他、白磁のもの、青磁のもの、藁灰釉のもの、黒釉のもの、白釉のもの、結晶ゆうと青白釉を用いたもの、染付のもの、粉引、ルリ釉、トルコ釉など、夏の食卓に利用したいうつわはいろいろあります。
どうぞ、ネットショップの方から、お宅好みの夏のうつわ組みをお考え下さい。
そして、海で拾った貝殻、サンゴなどのお箸置きをそっと忍ばせましたら、食卓は一層涼やかなものに。
お楽しみください。
あちこちで梅雨が明け、暑い日が続いています。
暑中お見舞い申し上げますの気分のうつわと申しましょうか、今日は山近てるみさんの染付切立中鉢となった花詰めのうつわをご紹介いたします。
丁寧な絵付けの仕事は清々しく、無駄のない切立のカタチがいっそう爽やかです。
夏には朝顔のおもてを眺めて涼しく、秋風が吹けば萩、菊の花が薫香を放ち、木の葉がかさこそと音を立てる頃には、椿の花がよろしく、寒い冬をしのぎ陽気が温かくなってくる頃には、菖蒲の花、ついこの間までの梅雨時には紫陽花の花と、四季を通じて、花のうつわの料理、お菓子をお楽しみいただけるうつわです。
上原の地にマルコポーロをオープンして、およそ三十数年となりましたが、この間お店にお出かけ下さるお客様の中には、お料理好きの方をはじめ花好きの方も多かったように思います。
桜の花のコレクターの方、家紋に倣って藤や橘、桐の花、そうこうするうちに四葉のクローバーとか紫陽花の花、バラ、蘭の花など、ご要望はひろがるばかり。
かなうものは作家さんや窯場にお願いしてご作陶いただいたり、思い返せばどれも懐かしい思い出となって残っています。
さて、今回の山近さんのうつわには四季折々の花が内外に所狭しと描き込まれています。
お好みの花が見つかりましたでしょうか。
お手元に置いて、長くいつまでもお楽しみいただきたいうつわです。
どうぞご覧になってくださいね。
あちこち写真でご紹介いたします。
💛今日のお買い得商品バナー誕生!💛作家もののうつつわを通常価格よりたいそうお買得な価格でご紹介しています。お見逃しなく、こちらから。
今年の梅雨は来週には明けるかもしれません、とお天気キャスターの方がいう。
「えっ、短いんじゃない!?」例年にない珍しい予報ですけど、梅雨が明けると、気温は一気に上昇気流。
灼熱の夏へとひた走ります。
夏支度、お済みでしょうか。
今年のガラスは、谷道和博さんのガラスのうつわに加え、漆のぬりもの静寛(守田漆器)さんから、ガラスに漆絵のグラスやステンレスに漆塗のロックグラスが入荷いたしました。
うす張りガラスに、漆に漆の顔料を混ぜ合わせて作る色漆の絵付けを施した涼やかな冷酒器の登場です。
化学染料の色味と異なり、自然の鉱物から作り出される顔料からなる漆絵は、どこかしら透明感を持つ上質な味わいです。
波と桜。一つは殿方に、一つはご婦人にいかがでしょう。
新潟県燕市のステンレス研磨技術と石川県加賀市の山中塗りのコラボによる漆塗りステンレス二重構造オールドカップも同時に届きました。
こちらは、店頭のみのご紹介となりますが、お問い合わせは、いつでもメールにて受け付けております。お気軽にご用命くださいませ。
二重構造に研磨されたステンレスの器体に、黒と赤の本漆の塗りを施したオールドカップです。
二重構造に仕上がっていますので、冷たいものも熱いものもオーケーです。
氷を入れても結露は出来にくく、冷たいものを長い間冷たく、温かいものを長い間温かくお楽しみいただけます。
夢のようなカップかと思います。
ほんとうにオールシーズン、どんな飲み物もお楽しみいただけそうです。
ちょっとしたプレゼントやお使い物にもいいかもしれません。
お待たせいたしました。
根本幸一さんのうつわ、お鉢類、お皿類、カップ、サラダボールなどいろいろ入荷いたしました。
一昨年にご紹介してからこれまで、あちらこちらからお問い合わせをいただき、嬉しい悲鳴を上げておりました。
ここ数か月間、お店までお出かけいただきましても在庫はなくなにもご紹介出来ず、申し訳ない思いを重ねておりました。
根本幸一さんご自身も、お休み返上でご作陶くださったお蔭の入荷でございます。どうぞお許しいただいて、出来立てのうつわをお楽しみくださいませ。
さて、根本幸一さんの作品につきましては、何回かブログでご紹介いたしました。下地に結晶釉を用い、上掛けに二通りの釉を掛け、それぞれに異なる釉調を導き出すところに、根本さんならではの真骨頂があります。
この技法は、天目茶碗の摩訶不思議さから導き出されたものですが、根本さんファンの方々には、すっかりおなじみのアナウンスになっているやもしれません。
カタチはシンプルでスタイリッシュ。固定した使い方ではなく、マルチプルにご利用頂けるカタチとなっています。
これまでの青白釉のほか、今回は、青黒釉も加わっております。
表情は、シルバーブラックに近いのですが、光りの当たり具合い、水分の含み具合いによって、その奥に青みを感じ取ることが出来ます。
青白釉のもの、青黒釉のもの、いずれも様々なお料理を盛り込んでいただいても、大丈夫な懐の深さです。
サイズもいろいろ揃いました。
どうぞ、あなただけの、オンリーワンの釉調のうつわをおたのしみくださいませ。
最初に赤絵のうつわが届き、しばらくして白釉マットの白いうつわがとどきました。
赤絵は、有光武元さんのうつわ。みなさまお待ちかねの小鉢や銘々皿、お鉢類です。
そして、白い器は、卵の肌を思わせるやさしさの平松祐子さんのうつわ群。
あらっ、これはもしかして紅白揃い踏み、何かいいことがありそうです~♪
ララランラン~♪(鼻歌交じりです~)
マルコポーロのうつわは、ほとんどすべてが作家さんや職人さんの手仕事のうつわです。
予定はあっても、折々の天候、作家さんのスケジュールで、お願いした作品がいつ仕上がってくるのか確約できないところがあります。
これは、在庫を持つ量産体制をとり、在庫が切れるまでは注文に臨機応変に答える量産システムのうつわとは大きく異なるところです。
そのなんとも調整の難しい作家さんのうつわが、紅白揃い踏みで届くなんて、これまでなかったことでした。
いいことは何なのかな~期待は膨らむ一方でしたが、ハタと今日気づいたことは
本日、五月十二日はマルコポーロの開店記念日なのでした。
全くの偶然かもしれませんが、記念すべき日に、折りよく赤絵のうつわと白い器が届きましたことに、今日は、こちらが感謝の日だったのだなと思えたのでした。
お店も年を取って開店準備期間を含めますと、三十三歳くらいになっているかと思います。
店主は体の動きが鈍くなったりしておりますが、どうぞみなさま、これからもよろしくお願い申し上げます。
日替わりのように暑い日、涼しい日の昨今です。
みなさま、お身体をご慈愛くださいませ。
「見立て」という言葉を耳にしたことがありませんか。
例えば、鉄漿(おはぐろ)用の壺を茶入れに見立てたとか
保存食用の陶製の壺を水差しに見立てたとか
釣った魚を入れる竹製のビクを花かごに見立てたとか
見立てるとは、使用目的のかたちにかなったもの、代用として使えるもの、本来のものに比べ様子がよく使い勝手のよさそうなものを探しあて、本来の道具と同じライン上にのせることをいいます。
みなさまも良くご存じの茶人の利休さんは、その見立ての名人だったそうで、上にあげたようなことをはじめとして多くの見立てを行い、見立ての美学なる価値観を当時の大名や茶人に伝授・紹介し、見立てられた道具はさまざまな人の手にわたり、今日ではあちこちの美術館に展覧されています。
さて、ぐっと身近な私たちの生活の中でも、この「見立て」の面白みを味わわない手はありません。せっかくですから、昔の人に倣って今風の見立てを愉しみたいところです。
本日のお話は、銘々皿をソーサーに見立ててみましょうというお話です。
お手持の銘々皿をサラダボールのソーサーに見立ててみる
デザートボールのソーサーにもいいですね。
異なる焼き肌の銘々皿とマグカップを合わせて、カップ&ソーサーに仕立ててみるなど
遊び心とちょっとしたセンスがあれば、次から次に、あらあら、あらあらの楽しみが生まれます。
ぜひぜひ、皆様もお楽しみください。
食器棚を見渡してみると、あれをこれに見立てて、こんな組み合わせでたのしんでみようかしら。
小鉢に用いていたものと銘々皿をコラボして、デザート仕様にしてみようかしらなど、楽しいアイデアがきっとうまれてくることでしょう。
マルコポーロでご紹介する銘々皿は、こちらから。
ご参考までに、のぞいてみてくださいね。
弥生三月となりました。
朝の光はやわらいで、気温も少しずつ上昇しはじめました。
日増しに過ごしやすくなってまいりますね。
晴天が続きますと、お付き合いをいただいている作家さん方の仕事もはかどるようで、春の窯の新作が届いています。
今日は、柳川謙治さんの青白磁の六寸鉢、八寸鉢のお話です。(このほか青白磁シノギと面取りの多用丼も一緒に窯出しなっています)
左が八寸鉢で、右側のお鉢が六寸鉢です。
どちらもちょっとエレガントで使いまわしの効くマルチプレイヤー的なところがあります。
通常は、盛り込み鉢として毎日のお惣菜をお好みで盛り込んでいただいてよいのですが、菓子鉢、フルーツ鉢としてご利用いただいてもオーケーです。
そして、トップの写真にあるように、銘々のお鉢としてお寿司だったり、バスタだったり、カレーだったりをいただくお鉢としてお考えいただいても。
チョットうれしくなりますね。一器多用なお鉢ですから。
三月、四月は新生活スタートの時期でもあります。こんなお鉢が一つあれば、色々なお惣菜をとりあえず楽しめるというわけです。
新生活をスタートさせる方、あるいは送り出す側にいらっしゃる方に一度お試しいただきたいうつわです。
また、新生活スタートに当たって、とりあえずそろえておきたい最小単位の道具組みを以前にご紹介したことがございますので、そちらもご参照頂ければと思います。こちらから。
💛うつわ一口メモ。陽刻とは?
陽刻という技法はうつわの地肌より突起して描かれる文様のことをさします。これに相対して陰刻という技法もあり、こちらはうつわの地肌を掘ることによって作り出される文様のことをさします。
この写真では、陽刻よって唐草文様がお鉢の肌に創出しています。
陽刻、陰刻の技法は、中国、韓国で盛んに利用されていますョ。
においって、なんでしょう~。
深夜2時ごろ、どこからかメレンゲを作る匂いが漂ってきて、鼻孔をくすぐった。
真夜中のプリン!?こんな時間に、どうしたことでしょう!?
有名なお菓子やさんが近くにあるが、ここから歩いて五六分はかかる距離。いくらなんでもそこからのにおいとは思えない。
何か、故あってこんな時間にメレンゲをつくることになったのでしょう。
想像するおもいはひろがるばかりでしたが、今日の本題は、うつわのはなし。
「平松祐子さンの白釉マット多用鉢が、とても使いやすい」というお声をいただくものですから、ここ数日、こちらもあれこれと使ってみました。
まず、手触りがいい。つるっとして、まるで白い大きな卵をさわっているようだ。
じっと眺めていると、シンプルなのに、なまめかしい色香もかんじてくる。
手軽なところで、シリアルの朝ごはん。夜は、お浸しも盛り込んでみる。
そして、ざっくり作った白菜と人参のサラダ。
この調子で行くと、スープも、パスタも、ヌードルも、カレーだって、丼物も、チャーハンもいけそうです。
煮物や和え物、お菓子だって、フルーツだって大丈夫そうです。
な~んだ、本当になんでも行ける多用鉢だから、みなさん、いいね、いいねとおっしゃるのかなと得心でき、良かった、「名は、体を表すのうつわ」だということになった。
未だ、ご覧になっていらっしゃらない方、ぜひ一度、手に取ってご賞味ください。
手触りがとてもいいんです。癖になりそうなほどに。
この心地よい手触りの秘密は、平松祐子さんが最後の仕上げとして、一つ一つのうつわに自らの手でウォーター、サンドをかけていらっしゃるから。このひと手間が、とてもありがたいものになっているような気がします。
久々の窯出しで鈴木正彦さんの耐熱黒線紋シリーズが届きました。
以前ご紹介した折りはあらららという間にお客様の手元にわたり、ご希望に添えず申し訳ないことをいたしました。
鈴木正彦さんの耐熱黒線紋シリーズは、オーブン、電子レンジ、直火づかいの出来るとても便利なキッチン用品ですが、シンプルでスタイリッシュなその容姿から、食卓のうつわとしても重宝いたします。
さて、ひところ流行った耐熱ガラスのオーブン用品、どちらのお宅にもひとつやふたつあるのではないでしょうか。
そしてそれはひょっとするとグラタンやチーズ焼き、焼き菓子づくりに大活躍しているのでは。
今回ご紹介いたします鈴木正彦さんの耐熱黒線紋のねこ手鉢だったり長角鉢は、そうしたオーブン用品の陶器版。
もちろん耐熱ガラスの容器があれば、十分オーブン料理をまかなえますが、今回の耐火土でつくられた陶製品を加えていただくと、お料理のレパートリーがぐんと広がるほか、料理の仕上がりをぬくぬく~に印象付けてくれるおおらかなお母さんのような包容力が加わります。
ガラス用品にはない耐火土陶製用品の魅力をあげてみますね。
➊オーブン、電子レンジづかいのほか、直火づかいができる。ねこ手鉢のうつわは、直火にてゴマを炒ったり、銀杏を炒ったりできます。ちょっとした小鍋料理も楽しめます。
➋出来上がった料理に、陶製の肌の助けをかりてあつあつ、ぬくぬく感を演出することができます。ガラス用品ではかなわない味わいですね。
さて、長角鉢の魅力は、どうでしょう~。
もちろんオーブン、電子レンジ、直火づかいはねこ手鉢と同じなのですが、持ち手がない分直火づかいはあまりお勧めではありません。かえって長角のカタチを生かして、バケットやフルーツ、焼き菓子などのうつわとしてご利用いただいても。
この他グラタン、酒蒸し、ワイン蒸し、焼き菓子、豆乳プディングなどもたのしめそうです。
寒い季節のぬくぬくの一品を愉しむ器としてお考えいただければ幸いです。
追記*今日ご紹介するうつわは、鈴木正彦さんのご尊父鈴木茂至さんが鬼籍に入られるという悲報のなか制作されたものですが、いつにたがわず丁寧な仕上がり、痛み入りました。
これからは残された中郷窯をお兄様の工友さんとしっかり守って行かれることと存じます。
ご尊父のご冥福をお祈りいたしますとともに、お二人のこれからをたのしみとさせていただきたく存じます。みなさまの変わらないご愛顧をお待ち申し上げます。
ついこの間、富士山に初冠雪というニュースを聞いたばかりでしたのに、今日は急激に冷え込んだ一日となりました。
そぼ降る雨も手伝ってお店は閑散としています。
こんな日は、ブログ更新の日に丁度良く、新作なった和陶房さんの白釉に黒シリーズのおはなしをしたくおもいます。
サンプルを拝見してすぐの印象は、無駄のない形、シンプル、スタイリッシュ、使いまわしがききそう~でした。
これまでにないカタチですね。機能性に富んだ現代の生活様式にマッチしそう~
特に若い方にマッチグーなうつわ、価格設定になっているかもしれませんね。などなど和陶房さんとお話しさせていただきながら、ようよう作品がお店に出来上がってきました。
撮影を終え、すこし試用してみて、一層の使いやすさを実感しております。
ふだん当店でご紹介しています和のうつわと混合してお使いいただいても結構です。
一点で三通り以上の使いまわしがききそうです。
ネットでも商品紹介をいたしましたので、お時間がございましたら、のぞいてみてください。
和・洋・中・エスニック、どんなお料理にも対応できそうです。
食器棚に手狭さをお感じの方にはもってこいのうつわたちともいええそうです。
お店の方にも、お出かけくださいませ。
一器多彩なうつわたちです。
みなさま、その後、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
久しぶりのブログ更新は、土鍋作家・稲葉直人さんのデザイン・ワーク、釉薬づかいのおはなし。
稲葉直人さんの土鍋に出会って、かれこれ10年を超えますが、初めに目に飛び込んできたのは、鉄釉と松灰釉をひしゃく掛けしたもの、わら灰釉の下地に紅彩を一筆書きしたもの、その斬新なデザイン・ワークにありました。
それまで土鍋といいますと、鉄釉、飴釉、灰釉、赤絵、染付、織部、三島、伊羅保などでつくられたものが王道でした。
長い間、こうした土鍋が作られ続けてきたことにはしっかりとした理由があり、その理由は、土鍋の堅牢性を高めるため、高い焼成温度で焼成しやすいものということが大きなポイントとなっていました。
焼成融点のことなる釉薬を多用することは、一種のタブーだったといってもいいのかもしれません。
そこに気魂のこもった釉薬を多用した柄杓がけと一筆書きでしたから、しばし、目を奪われ、ああ、ぎりぎりのところで勝負してらっしゃる作家さんなんだなと、深く心に留めいつかはこの作家さんのもとへと感じ入ったことでした。
そして二年後だったかと思います。伊賀の地に稲葉直人さんを訪ね、それからのお付き合いになるのですが、その後も毎年、何かしらの新作を私たちのもとへ届けてくださっています。
青白釉と紅彩の土鍋、藁灰釉と黒釉の掛け分けによる日月文様の土鍋、わら灰釉、紅彩、青呉須が織りなす花文様の土鍋、黒釉をベースにした色釉のコラージュを思わせる土鍋、鼠志野釉を用いたろうけつ染めを思わせる土鍋、現代的にアレンジを加えた黒織部の土鍋、複数の釉薬による流水紋、線紋、唐草紋などの描かれた土鍋、柄杓がけの土鍋、一筆書きの土鍋、思い返してみると、なんと変化にとんだ表情の土鍋をつくられていることでしょう。
今年の展覧では、形にも新しい試みがあり、八角土鍋を考案していらっしゃいました。
楽しいことは、力を生みます。
楽しいデザイン・ワークと釉薬づかいにとんだ稲葉直人さんの土鍋を、今年もどうぞお楽しみください。
生地に昔ながらの木節粘土(耐火度の強い粘土)を今もって使い続けていらっしゃるところに、一種の気骨さえ感じます。というのは、このごろではほとんどの作家さんが化学的に作られた耐火度の強い粘土をもちいていらっしゃるという背景があります。
稲葉さんが木節粘土にこだわっていらっしゃるのは、食いしん坊さんにとっては朗報のお鍋料理そのものの味わいをまるく美味しいものにするから。
今年のお鍋を写真でちょっとご紹介しておきますね。
よろしかったらネット上か代々木上原店にてご高覧くださいませ。
あちこちから稲刈りの声が聞こえてきます。
実りの秋、今年も新米の美味しい季節がやってまいりました。
ごはん好きにとっては居ても立っても居られないほど台風の行き先、風の具合、雨の具合を気にかけ、無事に稲刈りにこぎつけましたョの知らせを聞くと、ああ、ことしも無事にと胸をなでおろし、安堵いたします。
日本人ですね。ことのほかお米の出来具合が気にかかります。
さて、その新米を皆さまはどのように召し上がっていらっしゃいますか。
ひところは、ごはん茶碗の新年おろしは新米の取れる時期といったりしたものです。
真新しい新米を、新出来のごはん茶碗で頂く~~ここには弥生の時代から滔々と受け継がれてきた水耕栽培のDNAが影響して、新米を有難くいただく思いと行いが重なりあっているのかもしれません。
さて、そのごはん茶碗、陶器のもの、磁器のもの、どちらで新米を愉しみましょうか。
磁器のものは、たいていつるっとした肌合いに仕上がっていますので、炊き立ての新米のツヤまでを味わうには、陶器のうつわの方が良しとされます。
この秋、これまで磁器のごはん茶碗だった方は、陶器のごはん茶碗に。
陶器のごはん茶碗だった方は、磁器のごはん茶碗にかえてみるというこころみは、いかがでしょう。
いやいや、そんなことをしなくとも美味しくいただくことはできますョとおっしゃる方は、これまで通りで。
新米の美味しい季節だからこその実験的試み、お試しいただいても、いただかなくとも、どちらでも。
お店の方では、いろいろなごはん茶碗をご用意して、皆様のご感想をお待ちいたしたいと思います。
藤ノ木土平さん、小川勝弘さんの唐津のごはん茶碗。有光武元さんの青白磁、粉引のごはん茶碗。
いろいろご用意いたしました。お好みの作家さんのお好みのごはん茶碗で、どうぞ出来立ての新米を、おいしく。検索は、作家さん別からでも、カテゴリー別の飯碗の項目からでもお入りいただけます。
ごはん茶碗は、こちらから。
まだまだ残暑厳しい日が続いておりますが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
夏の休暇を利用して、今回は会津・慶山焼の窯元を訪ねてまいりました。
会津には本郷焼や慶山焼などの焼き物のほか、造り酒屋さんが古くから盛んで、このほか味噌づくり、醤油づくり、蕎麦づくり、アケビやヒロロを用いた三島町の手工芸、蒔絵の美しい会津塗、昭和村のからむし織りなど、何もかもが自然からの恵みを生かした美しい産物のあるところでした。
今回は、ふだんの暮らしにスグにも使える用と美を兼ね備えたうつわ探しが主眼でしたので、足は、おのづと慶山焼の窯元に。
こちらの窯は、安土桃山時代後期の大名・蒲生氏郷のお庭焼きに始まる窯ですが、大きく二度ほど途絶え、時代の流れに沿って、その都度、時代が要請する焼き物を作り出してきた由緒ある窯です。
現在の慶山焼は現在の二代陶主、曲山輝一さんのお父様によって、昭和49年に開窯されています。初期の慶山焼は、屋根瓦づくりを得意とし、中期の慶山焼は、茶器づくりを得意としていますが、現在の慶山焼は、日常の暮らしに寄り添ううつわづくりに重きを置いていらっしゃいます。
私どもが訪ねた折り、窯には、初代陶主、職人さん方もいらっしゃり、陶芸教室も開いていらっしゃいますから、とても賑やか。
その中にあって、寡黙にろくろを引いていらっしゃる曲山輝一さん。僕はまだ独身で~とはにかまれます。二代陶主を昨年引き継がれたばかりだそうで、窯は丁度過渡期にあるといっていいのかもしれませんが、ギャラリーに並ぶ作品群は、どれも使い勝手が良く、細かいところまで気持ちの行き届いた作風のようにお見受けいたしました。
今回は、皆様が良く探しにいらっしゃるごはん茶碗、お湯呑み、カップ類、お鉢やお皿類を頂戴してまいりました。
曲山輝一さんのうつわは、端正で気取りがなく、とても使いやすいうつわ。
「最終的に盛り込まれる料理を引き立てるうつわ、活けられる花が引き立つような花生けをつくりたい」とおっしゃっていらしたのが印象的でした。
頂いてきた作品の数々は、順を追って商品アップしてまいります。
おたのしみに。
暑い日が続いています。
ひと汗かいて、今日の疲れをお風呂で流したら、「おーい、ビール」の時間帯。
「さっ、ググッと行きましょう~」の声が、日本国中の食卓を巡っているのではないでしょうか。
ビールは最初の一杯が、なんとも旨いとおっしゃる向きが多いようですが、
せっかくですからビールをもっとおいしくいただく方法を、今日はまとめてみたいと思います。
ひところ備前焼きのコップで飲むビールは、なかなか旨いという話がささやかれました。
これは、当たりなんです。
お店の方でも良くお勧めし、当時のビール党の方々はこぞって備前のビールコップをご利用くださいました。が、このほかお勧めしたいのは、信楽、伊賀、常滑などの土で焼かれた焼き締めのうつわ、つづいて鉄分を多く含む土で焼かれたビールコップ、焼酎コップなどです。
なぜかと申しますと、陶のコップをもちいますと
➊ ビールがクリィーミィーに入りやすい(肌がガラスや磁器のようにつるっとしていない分、泡立ちがスムースです)
➋熱しにくく冷めにくいという特性があることから、クリィーミィーな泡立ちのビールをガラスや磁器のうつわに比べ長く持続可能。最後まで美味しくビールをいただくことができます。
❸陶土に含まれた鉄分が、ビールの味をマイルドにしてくれます。
など、美味しさを約束してくれる魅力ポイントがたくさん。
かといいましても、ガラスや磁器のうつわにもビールを美味しく愉しむための魅力ポイントはたくさんあります。
➊ビールや泡立ちの様子を目で楽しめる。
➋透かし彫りや薄引きなどの技法でできたうつわには涼やかさがある。
❸絵付けや釉を用いて、涼味が演出されている。などです。
出来ましたら、ガラスのコップでビールをいただく時は、陶のうつわに較べ、旨さが逃げないうちに早めに飲み干していただく方が吉。かえって粋かもしれません。いつまでもガラスのコップに残ったビールに苦みを覚えたご経験がおありではないでしょうか。
さて、最後にビールを美味しく愉しむコツを。
コップは、陶にせよガラスにせよ、良く冷やしておきます。
コップをややかしげてビールを注ぎます。
泡だったビールの泡が少し切れるのを待ってコップを縦に戻し、やや上段からクリィーミィーな泡立ちになるようビールを注ぎます。
さぁ、カンパイですね。
どうぞみなさま、おいしいビールとたのしい食卓の宵を。
もうサクランボもおしまいかなという頃、ワシントンのレイ二ア種のチェリーが届きました。
折よく窯出しのあった有光武元さんの青磁平鉢の荷もお店に届いたばかり。
有光武元さんの青磁の肌は、どこか中国・元の時代の青磁を思わせるもので、渋く奥行きのある懐の深い肌をしています。
思いやりの深い肌ともいうのでしょうか、盛り込むお料理をなんでも美味しそうに引き立ててくれます。ちょうど商品撮影用に持ち帰っていましたので、さっそく、良く洗ったサクランボを平鉢に盛り込んでみました。
あららら~~~!
上の写真がその折りのワンカットですが、サクランボがぴちぴち美味しそうに見えませんか!?
せっかくですから、ほかに盛り込みたいものを妄想してみます~~
この時節ですと、冷ややっこ、焼きなす、枝豆、アワビやサザエのお造り、胡瓜もみ、冷やしトマト、白玉ぜんざいなど。
みなさまも、お宅のお料理を妄想してみてくださいませ。
妄想してくださったお料理がおいしそうに見えますでしょうか。もしもいい塩梅でしたら、マッチグーなうつわということに。青磁は、とても使いやすいうつわです。
もう少し清々しい青磁が好みですとおっしゃる方には、おなじ有光武元さん作の青白磁もご用意しております。ネットショップの方でご紹介中です。こちらから、のぞいてみてくださいませ。
毎日いただく食べ物が、元気ないのちをつくります。
青い色を思うとき、皆様はどんな青を空想なさるでしょうか。
海の青、空の青、湖水の青、ライラックや紫陽花の青、幻の青い花、中近東の青いタイル、幸せを呼ぶ青い鳥、青い洞窟、ジョルジュ・ラロの青いレターセット、ピカソの青、フェルメールの青いターバンの女、北欧の青、ペルシャン・ブルー等など。
数えだしたら切りがありませんが、さまざまな青い色は人の心の中に息づき、熟成され、喜びや哀しみ、憧憬や回顧、記憶の色として表出してきます。
山田想さんの青い急須や青い酒器は、どのように誕生したのでしょう。
一度お伺いしたことがありました。その折りに漏らされた言葉は、「ペルシャの青いタイルへの憧憬」でした。その後、生み出される想さんの青の作品を眺めていますと、憧憬だけに止まらない何かが加わっているように思われますが。
それは次回、お会いできるときの楽しみとさせていただき、お話を伺いましたら皆様にもまたお伝えしたいと思います。
さて、新作の青い急須、青い酒器が届きました。
詳しくはショップの作品紹介欄に記しましたので、ここでは省きます。
青いうつわは、清々しさ、涼やかさも運んできてくれます。
ガラスのうつわ、青磁や白磁、黒釉、黒唐津、黒織部などのモノトーン・タッチのうつわなどとコーディネートいたしますと、夏の食卓に、ちょっぴり涼やかな風が吹くかもしれません。
いつもの食卓に、暑さしのぎの青い風をよんでみませんか。
もうすぐ父の日がやってくる。
父の日といっても、プレゼントを贈るくらいで~~取り立ててなにも致しません。とおっしゃる方もあれば、毎日忙しく働く父親の背中を見るばかりで、普段お父様と家族団らんの場を持てずにいらっしゃる方も。毎日、お父様と食卓を囲めるご家庭は、それだけで幸せなことなのではないかと思います。
いつも父の日が来ると思うのですが、日本のお父さんは忙しいですね。
そんな忙しいお父さんに普段照れくさくて言えないこと、ありがとうの思いを何かのカタチにして贈ってみたり、団らんの場を持ってみたり。それが父の日かもしれません。
私事で恐縮ですが、実の父とは、親孝行ができる環境になったかなという時に父を亡くしています。遠く離れていたのでやむを得ないことですが、いまでも後悔の念が。親孝行は、そのうちにじゃなくて、いまなのだと思います。
今日は、もしも父がこの世にあったら、こんなお膳で水入らずの食卓を囲みたかったかなということを絵にしてみました。
お酒の肴は、父の好物のもの。酒器は、使いやすいものを選んで、そっと膳にしのばせて。
どうぞみなさま、佳き父の日をお迎えくださいませ。
青葉の美しい季節となりました。
気持ちも体ものびやかになり、少し、行動的になってくる頃合いでしょうか。
長らくお待ちいただきました根本幸一さんの窯出しです。
今回の作品は、いつもと変わらず結晶釉と青白釉の三種の釉を駆使してつくられていますが、どこかしら、青葉の季節いろをしている風があります~~。
いつものアイボリータッチのイメージを失わずに、スモーキーなブルー、浅黄色、ガラス質の彩度のあるグリーン、いい塩梅に窯変してもたらされる禾の目のおもしろさ。
それぞれの面白さが統合して、一碗の景色を作り、それぞれが、それぞれの表情をもっています。
面白いですね。一つとして同じもののないたのしさ。
ここには、結晶釉と青白釉の円舞があるようです。
ネットショップのお客様には、そのすべてをお目にかけることはかなわない(その代わり、こちらで責任をもっておすすめのものをお送りしておりますので、ご安心くださいませ。また、ご要望がございましたら、お問い合わせフォームからお知らせください)のですが、ご都合のつく方は、どうぞお出かけくださって、一つ一つ異なる面白みをお楽しみいただければと思います。
少しだけ写真にて、ご紹介しておきますね。
また、根本幸一さんのうつわは、こちらからどうぞ。
今度の日曜日は、母の日。
小さいころの母の日、庭に咲く花を摘みレイにして、母の首飾りと言って首にかけたり、小さなカードにクレヨンで「好きなだけ肩もみけん」と書いたカードを手渡したりしたことを思い出しております。
そういえば、あの頃は手作りのプレゼントに、ない頭をひねったものでした。
長じてからの贈り物は、母がほしがっていたものをひそかにチェックし、送ったりしたのですが、すでにその母はなく、今は、年を重ねた義母をホームに尋ねる身となりました。
みなさまの母の日は、どのようでしょうか。
今年は、見出しにも書きましたように、香りの花束などいかがでしょうか。
香水のブレンダーになった気分で、香りの花やハーブをブレンドした花束をこしらえ、贈り物にするというアイデアです。お母様がお好みの香りを集めて、とびっきりのブレンドの花束になると素敵です。
それとも、お母さんはゆっくりなさって。今日のお台所は私に任せてねと、お母さん一日代行プレゼントも。
花のサラダだったり、パスタだったり、サンドイッチだったり、なんでもいいのです、出来ることをしっかり一日代行して、お母様の骨休めにあてていただくとか。
そしてサプライズ・プレゼントとして、お母様が日頃欲しがっていらしたうつわなどを、どこかにさりげなく使っておくというのも有りかもしれません。
いつもいつも手をかけっぱなしかもしれないお母様に、感謝の気持ちを込めた贈り物。
ささやかなことでも、お母様はきっとお喜びになることでしょう。
すこしでも参考になることがありましたら、うれしいところです。
新緑の芽吹きの美しい季節となりました。
新入学、新入社に始まり、この季節はもろもろの始動の季節でもありますね。
すっかり新しい環境に馴染まれたころでしょうか。
マルコポーロの店頭では、鉄線やウツギの花が咲き、お客様がドアを押してご来店なさるたび、みどりの風もいっしょに入ってくるようです。
気持ちのいい季節~~!
さて、宙吹きガラスでおなじみの谷道和博さんの作品が多数入荷いたしました。
谷道和博さんの宙吹きガラスは、昔ながらのソーダガラスを材としていますので、仕上がりに上質な温かみを感じ取っていただけることと思います。
硬質でドライな味わいの反対側にある味わいと言ったらよいのでしょうか、温かみ、人間味のある味わい深いガラス作品です。
さて、ガラスのうつわは、春から夏にかけて使ううつわと考えていらっしゃる方いらっしゃいませんか。
厳格な決め事の多いお茶時などでは、「夏は涼しく、冬は温かみのある道具組みを」の下、ガラスのうつわは涼を演出するうつわとして考えられてきましたが、それはそれ。
温故知新、今日のガラス作家さん方は、通年利用のガラスのうつわ作りを目指していらっしゃる方が多いのです。もちろん、谷道和博さんもそのなかのおひとりです。
ガラス技術には新旧取り混ぜ様々な技術革新があり、宙吹きガラスのほか型吹きガラス、フュージング(練りこみ、混合など)、鋳込みガラス、レースガラス、被せ硝子、ベルル・メトリック(巴技法)、カッティング(切子)、サンドブラストなど、ガラスにさまざまな表情を作り出す技術が精錬されてきていますし、複数の技法を駆使して、新しい感覚のガラスもできてきています。
ガラスは、涼しさや清々しさを表現することに秀でてはいますが、仕上がりの表情はいろいろあり、季節を限定されたうつわではなくなってきているといってよいでしょう。
ガラスは暮らしのあらゆるシーンで、使いたいうつわです。
お客様の中に、「我が家のうつわは、ほとんどがガラスなんですョ~~」とおっしゃるガラス愛好家の方があり、それでは我が家も冬にガラスをと使ってみましたが、陶器、磁器、漆器の中にあって、かえって食卓に奥行きが出るようでたのしいものでした。
もしも、ガラスは春から夏のものと思っていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、ガラスの通年利用をお試しくださいませ。
食卓の表情が、面白いことになるかもしれません。
何はともあれ、一度お試しいただければ嬉しいところです~~!
ガラス作品は、こちらから。
三月が別れの季節なら、もうすぐの四月は出会いの季節。
新入学、新入社おめでとうございます。
いまは、郷里を離れ一人暮らしを始め、新しい友、新しい同僚との出会いを楽しみにしていらっしゃる頃合いではないでしょうか。
といっても、新しい生活に、最初は誰しもとまどいもいたしますし緊張もいたします。
慣れて毎日が意義深く、楽しい生活となるまで、何が一番大切でしょう。
もちろん、学問、企業活動もたいせつですが、疎かになりがちなのが健康管理と食生活です。
親元を離れ、はじめての一人暮らし。そして始まる自己管理。
なかでも食生活は、命や体力づくりに直接かかわってくる事がらですから、面倒でも大切に考えてほしいところです。
毎日のごはんを楽しくいただくために、マルコポーロでは、「初めてのひとり暮らし*器ぞろえ・基本編」を、記事に致しております。ぜひ、ご一読くださいませ。
先ずは、ごはん茶碗、汁椀、大皿、お丼ぶり、小鉢、お湯呑みかマグカップ、急須などがあれば、たいていのお惣菜に対応できます。
どうぞ、新しい暮らしが始まる前に、一度チェックしてみてくださいね。
わからないことがございましたら、どうぞお尋ねくださいませ。
至急のお客様があり、さぁ、大変~~!
どんなおもてなしをいたしましょう~~と、お困りになったことがありませんか。
そんな時、有り合わせのもので、真心こめておもてなし致しましたら、かえって喜ばれたりするものです。
今回あるものは、練りきりのお菓子だけといった場合、道具組みがしっかり決まれば、それとなくおもてなしの気持ちは、伝わります。
お手持ちの器の中から、お客様の雰囲気に合いそうな(あるいはお喜びになりそうな)うつわを選び、まずは並べてみることです。
その中から、お茶菓子と映りの良いキーとなるうつわを選び
次に、キーとなったうつわに合うものを選んでゆきます。
キーとなった器は、山田想さんの青急須。
並べてみてピンときてピックアップしたうつわは、韓国青磁の汲出しでした。
お菓子は、有り合わせのもの。
こんな塩梅になりましたが、皆様でしたら、どんな道具組みになさいますか。
何も難しく考える必要はなく、カジュアルなおもてなしか、フォーマルなおもてなしかに留意して、あとは、お洋服や着物の組み合わせをたのしむように、組み合わせていただければ大丈夫です。
桃の節句が近づいてまいりました。
小さなお子さんがいらっしゃるお宅では、おひなさまパーティーを思案なさったり、熟年ご夫婦中心のお宅では、さて、今年はどうしましょう~~?身内だけの散らし寿司晩餐とでもいたしましょうか、などなど。
昔からお節句が近づくと、女性陣はにぎわったものです。
お雛様を出し、飾り、仲良しこよしが集まって、少しおめかしの集いの会。一年のうちに何回もある会ではないので、ここはちょっと張り切りたくもなりますね。
さて、どんな会に致しましょう~~?から始まって、お献立、お菓子、果物は?催しは、何にしましょうと、愉しみつつ、悩みつつ、大わらわだったように思います。
昨今の桃の節句では、定番の散らし寿司はどこ吹く風で、すっかり多国籍化したお料理が並ぶ集まりになっているとも伺います。
いろいろな国のお料理もいいのですが、和食器を扱うマルコポーロといたしましては、ぜひぜひ和のしつらえでとお願いしたいところです。(笑)
丁度よく、桃の節句にどんぴしゃりのうつわが届きました。みなさま良くご存知の有光武元さんのうつわです。
一つは箸洗い。もう一つは蛤型向付です。
ここではページの都合上、二種類のみのご紹介となりますが、ネットではもう少しご紹介しています。お節句の道具組みを考える折りのご参考まで。こちらから、どうぞ。
お料理は、散らし寿司、てまりずしなど。
お吸い物は、はしりの青のり、菜の花、貝、白魚などいかがでしょう~~。
お造りや焼き物には、春の鯛あたりでしょうか。それともサヨリとか鰆でしょうか。
和え物は、旬のお野菜や魚貝で。お子さん方の大好きな鶏肉のお料理も加えたいですね。
さてさて、女性陣が華やぐことは、何にも代えがたいしあわせなことと申します。
どうぞ、皆様楽しいひなまつりを。
いざ、うつわを選ぶ段になって、どんなうつわが必要だったのかあれこれ迷われる方が多々ございます。
そんな折り、お客様の18番は、どんなお料理でしょう~~!?と、お尋ねすることがあります。
あるいは、お客様のお得意料理、お客様にとってのおふくろの味は?など。
と言いますのは、それぞれのお宅に、それぞれの慣れ親しんだ味や料理があり、それはまた、いずれはおふくろの味とかママの味と呼ばれるものに育っていくことが多く、食卓を彩る機会が多いからです。
そうなんです、うつわ選びに迷ったときは、いつもの食卓を振り返り、出番の多い料理に映りそうな、あるいは料理映えがしそうなうつわを探されますと、失敗のないうつわをお選びいただくことができます。
和え物や煮物が多いお宅、お刺身や焼き魚、煮魚が良く食卓に上るお宅、カレーやパスタ、ハンバーグなどのワンプレート料理とサラダが中心のお宅、和食をはじめ国際色豊かな料理の多いお宅、なんでも少しずついろいろ召し上がるお宅、いろいろかと思います。
迷ったときは、いったん深呼吸して、いつもの食卓に思いをはせてくださいませ。
いま必要なうつわがどんなものかを、くっきりイメージしていただくことができると思います。
ちなみに、家庭料理の中でも素朴で毎日食べても飽きない料理ベスト10をクックパッドさんが「おふくろの味やママの味」として、データにのっとって紹介していらっしゃいました。
1位の肉じゃがから順に、
ひじきの煮物、きんぴら、厚揚げの煮物、かぼちゃの煮物、里芋の煮っころがし、茄子の煮物の10品物を挙げていらっしゃいました。
この他、実家を離れて暮らす独身男性(20~30代男性)を対象とした調査では、
1位の肉じゃがに変わりはないのですが、2位以下は、カレー、みそ汁、おにぎり、鍋物、ハンバーグ、唐揚げ、炊き込みご飯、卵焼き、魚の煮つけなどがあがっていました。
こちらは、おふくろの味というよりママの味といった方が似あうような、お料理の数々。
どうぞ、うつわ選びのご参考にお役立てくださいませ。
今年から初お目見えの柳川謙治さんのうつわは、ひとことで申しますとどこか懐かしいカタチなのですが、しゃれっ気が有り、使い勝手に富んだうつわとなっています。
古典に学んで、現代の感覚が吹き込まれたうつわとでも言ったらよいのでしょうか。
一つの作品で多様に使える嬉しい設計となっています。
白磁、青磁、青白磁、染付が中心となっていますが、この頃では、足利の土を用いた陶器のうつわづくりも始まっています。
柳川謙治さんは、足利の「人形のやながわ」の家に生まれ、手仕事が好きなことから、最初は家具関連の仕事についていらっしゃいましたが、あることがきっかけで一念発起、陶芸家への道を選択。京都で学び、修行。故郷に戻って開窯といった経歴をお持ちです。
独立して三年ちょっとというキャリアにもかかわらず、使い勝手のいいうつわを作られます。これは、職人の家に生まれたという役得がなせる技でしょうか。
それとも「人形のやながわ」を訪れる多くの女性陣の一言一句が柳川さんの背を押しているのでしょうか。
「これから、どんな器を作って行かれたいですか」という質問に、
「僕は、できるだけ長く愉しんで使っていただけるうつわを作ってゆきたいんです」
「もしもキズが行ったり、割れてしまっても、繕ってでも長く手元に置いておきたいと、お客様に言っていただけるようなうつわを作ってゆきたいんです」
と仰います。
こちらの心にズンと届く言葉でした。これまで聞いたことのないモノづくりの現場の方の声でした。
柳川謙治さんのうつわの中から、少しだけ写真でご紹介しておきます。
この他、お鉢やお皿もいろいろご紹介中です。
こちらから、どうぞ。
足利の土を用いた陶器は、追々ご紹介してゆく予定です。お楽しみに、どうぞ。
朝一番の水道の水はひときわ手に冷たく、冬に向かっていることを知らせてくれます。
あったかいお茶を陽の当たる縁側に出て、ゆるゆるといただきたくなりますね。
折よくお店にはいろいろな茶筒が届いています。
美味しいお茶を美味しくいただくための大事なポイントは、なんといいましても茶葉の上手な保存法にあります。
今回は、茶筒の種類や特性についてチェックするとともに、上手な保存法をご紹介したいと思います。
その前に、お茶の美味しさは、その香り、色味、旨味、お茶の淹れ方にあります。
お茶の淹れ方は別項に譲るとして、お茶農家さんがつくってくださった茶葉の鮮度を損なうことなく保存するには~~
➊ 酸化のもととなる直射日光や空気から茶葉を守ってあげることが大事です。
➋ 高温・多湿は茶葉の風味や香りの劣化を進めてしまいます。一度封を切った茶葉は、密閉
度の高い容器(茶筒)に移し、極力光りの当たらない食器棚などで保管しておくなどの工
夫が肝心です。
さて、茶筒の種類にはいろいろありますが、角館の桜皮細工の茶筒、燕市の鎚起銅器の茶筒、箱根の寄せ木細工でできた茶筒、京都の銅製茶筒、山中・輪島などの木製漆器の茶筒、このほか螺鈿や彫り物の工芸茶筒、プラスチックやガラス製の茶筒などがあります。
いずれも茶葉を美味しく保存するための工夫がなされていますが、それぞれに密閉性にとんでいるけれど高温に弱いとか、高温に対処できても密閉性にやや劣るなど、それぞれにご愛敬な点があります。
大事なことは、茶葉の鮮度を守ってあげること。
お客様がお住まいの環境に見合った材で、極力密閉性の高い茶筒をお選びいただければ大丈夫かと思います。
マルコポーロでご紹介いたしますのは、いずれも木製の茶筒となっています。
みなさま、上手に茶葉を保存して、おいしいお茶の時間をお楽しみくださいませ。
あったか~い鍋を囲むと、不思議なことに、誰もが幸せ気分になれそうで
誰もが満足、満足といったことになってくるのは、なぜでしょう。
今宵、お鍋を囲んで和もうよ、とか、親睦しようとか、仲直りしようとか、お鍋は、いろんな日頃の草草を楽しいものにかえてくれそうです。
今年も、稲葉直人さんのお鍋がたくさん届きました。
これまでにない青白釉に青呉須を用いた花の鍋など、力作揃いとなっています。
ネットショップでも代々木上原店の店頭でもご紹介しています。
どちらでもお好みの方法でチェックしてみてくださいませ。
楽しかったり、スタイリッシュだったり、サイズもいろいろにお楽しみいただけます。
お鍋の取り扱いなどについては、別記事でご紹介しています。
使い初めに注意していただきたいことがございます。
ぜひ、ごらんになってくださいね。
日一日と深まりゆく秋となりました。
先日の連休を利用して、伊豆の小川勝弘さんの窯を訪ね、久しぶりの新作を頂戴してまいりました。
小川勝弘さんのうつわは、いいですね。
てらいのないやさしさで、かつ使いやすく飽きの来ない仕上がりです。
小川勝弘さんの作られるうつわには、朝鮮唐津、三島、刷毛目、粉引、黄瀬戸、藁灰釉などが多く、作陶は、通底して、お茶道具やお懐石道具にかなうものという観点からなされます。
今回は、そうした小川勝弘さんが作られるうつわの魅力に迫ってみたいと思います。
お茶の精神にかなったカタチ、作り方に倣っていらっしゃる小川勝弘さんの作品群。なにもお茶の心得がないからと言ってしり込みをする必要はないのです。
ここ数年の小川勝弘さんのうつわには、どこかしら「詫びた」印象が付いて回りましたので、そのことをお伺いいたしますと~~
「古きに倣って、仕上げの最後に、細かい貫入が入る作り方をしているんです。昔の唐津や志野には、細かい貫入の入ったものが見受けられますョ」とおっしゃいます。
この表現は、酸化も還元も部分的に出てくる中性窯で焚くことによって可能となり、釉と土の収縮の差を大きくしてもたらされるのだとか。
う~ん、一種のひずみのようなものでしょうか!!!
奥が深いんです。尋ねれば尋ねるほど、小川さんのご苦心の様子をうかがい知るようで、一朝一夕にはなせない技のおはなし。
よくあるのぺっとした肌のうつわとは明らかに違う滋味のようなものがあります。
魅力その➊苦心の跡を、微塵も見せない清々しさといったところでしょうか。
こちらは、お茶事のお菓子鉢や預け鉢としてご利用いただいても良いお鉢ですが~~
日常使いでは、スープ皿にも、お惣菜を盛り込むお鉢にも、パスタやチャーハンをいただくうつわとしても使えます。
魅力その➋茶心によって作られるうつわは、日々の暮らしのうつわとしても大いに活用できる。
そして、こちらの片口。湯冷ましとして作られていますが、徳利替わりの酒器としても、ドレッシングやソースなどをサーブする器としてもご利用いただけます。
魅力その❸シンプルで飽きの来ない設計のうつわには、多用に使える包容力がある。
まだまだ魅力は尽きないと思いますが、今回は、この三点に絞っておくことといたします。
嬉しいうつわ遣いの数々。
一器多用の小川勝弘さんの器をぜひ一度お楽しみください。
かれこれお付き合いいただいて、三十数年になりますが、いつまでも色あせないうつわ群かと思います。小川さんのうつわをご愛用くださる古くからのお客様の中には、今もって小川さんの窯出しを楽しみにしてくださる方々がいらっしゃいます。
久しぶりに、窯を訪ねてまいりました。
みなさまどうぞ、お出かけくださいませ。
うつわの詳細は、こちらからどうぞ。
月は明るく、虫の音の心地よい秋となりました。
聞くところによりますと、あちらこちらでなにかと銘打って酒席をもうけていらっしゃる方が多いとか。
お酒は昔から百薬の長と言われます。
呑みすぎない限り、日々の疲れをいやし、明日へのエネルギーの糧ともなります。
さて、そのお酒を片口で注ぐか、徳利で注ぐかというひと悶着がありましたが、みなさまは、どちら党でいらっしゃいますでしょうか。
中には、「冷は片口がいいし、燗の酒は徳利がいい」とおっしゃる御方もいらっしゃいます。
なるほど、口の開いた片口は冷酒に向いていますし、口のすぼまった徳利は燗酒に向いていると申せましょう。
がしかし、骨酒やひれ酒などは、片口でもいただきますし、香りを楽しむお酒などは、冷でも徳利で頂いた方が、香りを楽しめそうです。
つまるところ、お酒もT.P.Oに合わせて、どちらでいただいてもいいのではないでしょうか、というのがマルコポーロの見解です。
さっ、今宵、うまい肴と美味しいお酒を持ち寄って、楽しい酒席をかこみませんか。
いやいや独居のお酒も、しみじみと一人いただくお酒もいいものです。
近頃、風流という言葉は死語になってしまったのかしらとおもうほど、わずかなお酒や肴でも
極上の時間を愉しむという風景をみかけなくなりました。
意中を得た会話が心地よくかわされる風景。
時間よ止まれ、今宵、楽しいがゆえにというようなシーンです。
どうぞ、気の合うお仲間と、楽しい宵をおすごしください。
お気に入りのうつわもお探しにお出かけください。
愉しみは、道具えらびから始まるかもしれません。
ちょっと一口メモ。
冷では、どんなお酒もおいしくいただけるのだそうですが、燗で頂く時は、昔ながらの作り方をしている山廃づくりや生もとづくりの酸味のあるお酒が燗酒にむいているそうです。
お酒のラベルに明記されているそうです。ご参考までにラベルをチェックしてみてくださいね。
片口、徳利、酒杯にご関心のある方は、こちらからどうぞ。
和食器で和はもちろん、洋食、中華のお料理をいただくようになって久しいのですが、今もって、中華はまだしも、洋食はやっぱり洋食器がいいのよね~~とおっしゃる方がいらっしゃったりいたします。
そうした方のご意見を伺ってみますと、フォークとナイフが使いにくかったりするのだとか。
でも、ご安心ください。
海外でも、盛んに和食器が採用される今日、作家さん方の作られる和食器にも、しっかりフォークやナイフに対応した和の器ができてきています。
こちらは、信楽の鈴木工友さん作の安南手大皿です。
そして、このほかにも、大皿はいろいろ。
お料理に合わせて、いろいろな大皿を取りそろえるというわけにもゆきませんから、和・洋・中のどんなお料理にも対応できそうなお皿をお選びいただくのが、懸命。
マルコポーロでは、そうした使いやすく、使いまわしのきく大皿を多数の作家さん方にお願いしてご作陶いただいております。
白いお皿は、信楽の鈴木正彦さんの堅手。
このほか常陸太田の根本幸一さんの青白釉パスタ皿も人気急上昇中です。
順次ネットでもご紹介してまいります。
あと、しばらくお待ちくださいませ。
このほか、和食器の大皿は、ご家庭の人気メニュー、カレー、チャーハン、サラダ、散らし寿司のほか、あえ物、オードブル、揚げ物、焼き物などの盛り込み皿としてもご利用いただけます。
出番が多くなりそうな、お皿ですね。
さっ、皆様の腕を振るったお料理に、ぜひ~~な大皿です。
お盆過ぎから朝晩涼しくなり、凌ぎやすくなってまいりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
蝉の鳴き声は、か細くおとなしく、それに選手交代するかのように、秋の虫の音がかすかに産声をあげています。
涼しかったある日、晩御飯をおでんにいたしました。
そして、その翌日のおでんは、うつわを変えてメタモルフォーゼです。
ちょっぴり暑さが戻った日でしたから。
楕円の染付のお鉢に盛ってみますと、土鍋に入っていた時のおでんと、様子が変わって和洋どちらの御料理にも映りそうな炊き合わせに見えてきました~~!
そうなんです。うつわが違えば、お料理の表情も変わってきます。
さて、それでは、この日、一緒に頂いたお料理はなんでしたでしょう~~
焼いたお肉とサラダ、いちぢくヨーグルトでした。
他の取り合わせとしては、冷たいパスタや麺類、焼き魚やお寿司など和風の料理と組み合わせても、たぶん、良かったのだと思います。
彩り、食材のバランスなどを考慮して、どうぞ楽しい食卓を。
うつわとお料理の組み合わせは、限りなく無限大にひろがっています。
盛込み鉢には、このほかいろいろなカタチ、いろいろな作風のものがございます。
よろしかったら、こちらから、どうぞ。
長い間、お待たせいたしました。
常滑の急須の名手・山田想さんの急須や酒器がようよう入荷致しました。
今回は、青の急須のほか、常滑特有の上質な土を用いて作られた常滑急須、前回に続く青の酒器などをご覧いただけます。
お茶好きの方やお煎茶手前のお稽古をなさっていらっしゃる方には、ぜひともご高覧頂きたい作品群となっています。https://www.marcopolo-uehara.com/shop/products/list.php?mode=search&maker_id=48
おいしいお茶をいただく必須条件をご存じでしょうか。
先ずは茶葉の選択。そして、大事な道具選び。最後に、お茶を愉しむ気持ちでしょうか。
山田想さんの急須のカタチは、お茶を美味しく淹れるために~~
全体のデザイン設計は、お茶をこころからたのしむために~~
作られているように思います。
手に取って、持ちやすく、淹れやすく、水切れも良く、心からお茶を愉しめるようにできています。
一つ一つの作品については、こちらにご紹介いたしました。ご覧になってくださいね。
「緑茶は健康なからだづくりにとてもいい飲み物です!!」ということを日本をはじめアメリカの医学界が声高々にいうようになってきました。喜ばしい臨床結果が次々にあがっているのだそうです。
緑茶を一日に五杯が目安。毎日飲み続けると、緑茶の持つ成分、ポリフェノール、カテキン、タンニン、ビタミンなどが血流を良くし、免疫力や殺菌作用を高め、様々な相乗効果があいまって動脈硬化・脳卒中予防、肥満防止、ボケ防止、ガンの予防、風邪予防など、健康な体作りの一役を担ってくれるのだそうです。
やっぱり、日本のお茶は凄かった!おいしくいただきたいものです。
雨に咲く紫陽花の花は、楚々として涼やかです。
シトシト、ジメジメしがちな梅雨の季節の清涼感とでもいったらよいのでしょうか。
眼に、気持ちのよい景色です。
その爽やかさを、食卓に実現できそうなうつわが相次いで届きました。
谷道和博さんのガラスのうつわをプラスして、少しだけでも涼味のあるしつらいを。
暑さで減退しがちな食欲を、うつわの面から応援したいものです。
この他、シャープな器、寒色系のシンプルな器、タイトでしっとり奥行きのある器、水や氷と相性のいい器、涼味を誘う形(舟形のもの、団扇の形をしたものなど)や絵付けの器、竹や白木などでできた器なども、涼味の演出をしっかり後押ししてくれます。
お好みのしつらいで、どうぞムシムシする夏を乗り切ってくださいませ。
日ごとに暑くなってまいりました。
夏本番を迎える前に、今日はそば猪口のお話です。
そば猪口の歴史をひも解いてみますと、そば猪口が作られ始めたのは、1670年代からなのだそうです。それも、最初は、古伊万里。
当時は、そば猪口と呼ばず、料理を入れる向付として作られていました。
そのため、現在の逆台形型のシンプルなカタチではなく、やや朝顔型のはんなりしたものが多かったようです。
そのうちに市井で麺類が普及し、麺のつゆを入れる器に当時の向付が丁度いいということで、庶民の麺つゆのうつわとして使われるようになります。
口径と高台はやや小ぶりにすぼまり、ますますもってカタチは現在のそば猪口に近づいてゆき、明治の声を聞くようになって、ようやく「そば猪口」と呼ばれるようになります。
現在のわたくしたちから見れば、先にそば猪口ありきのように思えますが、そば猪口と呼ばれるようになったのは近代に入ってから。
さて、そのそば猪口、もともとの使われ方も含め、麺つゆ入れのほか多種彩々の使いみちがあります。
どうぞ、皆様のライフスタイルにそって、お好みのそば猪口の使い道をお楽しみいただければとおもいます。
基本の、めんつゆいれとして。
湯呑み、酒飲み、コーヒーなどの飲み物のうつわとして。
ヨーグルト、アイスクリーム、ところてん、豆かんなどのデザート用として。
和え物など小鉢物の料理のうつわとして。
冷やし茶碗蒸しにも、いいですね。
こうしてみますと、そば猪口の使い道はどっさりです。
次の世代の人々は、「そば猪口」のことを「マルチ猪口」とか「万能猪口」と銘々し、呼ぶようになっているかもしれませんね。
みなさまのお気に召すままの、そば猪口なのかもしれません。
お楽しみください~~!
根本幸一さんの創り出すうつわには、一つとして同じものがない。
用いる釉は同じでも、微妙に一つ一つの窯変が異なり、おもしろい表情の釉調をかなでている。
その違うさまを愉しみたいうつわだ。
成形は、すべて手ろくろで行われ、釉は異なる三種の釉を用いて作陶される。
目指すところは、禾目天目のような釉調にあるそうで、いちばん最初に結晶釉、次いで二番目に基本となる釉、三番目の釉は、描いたイメージにより霧吹きで噴霧するか、筆を用いて最後の一色を投じるといった塩梅だ。
三種類の釉を駆使するだけに、一色掛けのものより手掛けの按配で、窯変はそれぞれに異なってくる。
それぞれの釉が窯の中で溶けあい、混ざり合い一つ一つ、異なる小宇宙をつくりだす。
時には、浅葱色に輝く湖水のようであったり
暮れなずむ夕景であったり
北欧の国に迷い込んだかのようなオーロラの景であったり
雪解けの頃の湖水だったり~~
そのうち、空を染めるうつくしい夕景にも出会えるのかもしれません。
たのしいですね。
つい数年前までは映像作家をこころざしていらっしゃったというキャリアの持ち主。
なるほど、釉薬とフォルムにこだわり、独自の用の美を創り出したいとおっしゃるのも、うなづけます。
陶芸家としてのキャリアは浅いとはいえ、二年連続で日本クラフト展に入選されるなど、これからが楽しみな作家さんです。
ただ今、代々木上原店でもネットショップでも、ご紹介中です。
どのうつわも、あれこれ使い廻しの利く器に仕上がっていると思います。
よろしかったら、お試しくださいませ。
平松祐子さんは、白磁の器をこよなくいとおしむように作陶される作家さんだ。
仕上がったフォルムはやわらかく、美しく、凛として整っている。
その秘訣をよくよく尋ねてみると、成形は総てろくろ成形で、肌にべたつきがなくなった段階で削りを入れ、素焼きに入るのだとか。素焼きの後、滑らかな仕上がりを図って、ひとつひとつ耐水ペーパーでヤスリをかけてから釉薬をかけ、本焼きにはいるのだとか。
釉薬は一種でも、一つの器に手の仕事が加わる時間が長い。
摩るように、撫でるように~~器が作られてゆくといったイメージだろうか。
キャリアは異色で、東邦大学薬学部薬学科を卒業の後、病院に勤務。薬剤師として勤務していらしたが、陶芸に触れる機会があり、何から何まで自らの手仕事で完成へと導く陶芸の魅力にはまりこんでしまう。
一念発起して、愛知県立瀬戸窯業高等学校陶芸専攻科の狭き門をくぐり、卒業して、現在の潮来市にて、作陶家としての道を歩み始める。
師はなく、独立独歩の道だ。
「大変でしたでしょう~?」
「いえいえ、集中し出したら面白くて、手探りの中に愉しみありで~。ようやく、自分の作りたいものが見え始めたところです」と、おっしゃる。
作っても作っても、つかいての手に渡ってゆくようで、お手持ちの作品は少なかったが、追々にご作陶いただくことを願って、おいとました。
数は少なめですが、ぜひ一度ご高覧くださいませ。
食卓に、女性らしい柔らかさがほしい時、平松祐子さんの器を一つ、置いてみてください。
食卓に、凛として、優しく、柔らかな空気感がもたらされるものと思われます。
三十一年の月日を振り返ってみますと、開店早々にお会いした若いお母さんには、娘さん、息子さんが生まれ、そのまた次を担う御嬢さん、お坊ちゃんが誕生し、学校へ上がる年頃になっていらっしゃいます。
世代を追って振り返ってみますと、親子四代だったり、三代にわたるおつきあいをいただいている方もあり、気の遠くなる年月だなと、今しみじみと感じ入り、それと同時に、ありがたいことでございますと、感謝の気持ちが、ふつふつとわいてまいります。
お付き合いいただいております作家さん方にも、厚くお礼を申し上げます。こちらも親子二代にわたって作品をご提供いただいていたりもいたします。
十年一昔とはよく言ったもので、最初の十年は、一所懸命の十年でした。世界各地の手仕事の器と布をご紹介させて頂こうと、明けても暮れても、いいモノ探しとそのご紹介に明け暮れていたように思います。
次の十年は、バブルがはじけ日本経済が、それまでのように上り調子とはいかず、下降し始めた頃だったかと思います。お客様のご要望は、美的なものより現実的なものへと変化していったようにおもいます。お店では、手織り・手染めの布より加工され、すぐ使えるものが求められるようになりました。自然素材を求める声は、それまで以上であったかとおもいます。
インドのコットンやシルクを買い付け、オリジナルのパジャマやテーブルクロス、ベッドカバーを制作・販売したり、取扱い作家さんの拡充を図ったり、この十年は変化の十年だったかと思います。そして、この時代までは、器と布の割合が7:3くらいでしたが、これ以降、布の占める割合は少なくなり、うつわ中心のお店へと変化してゆきます。
そして、ここ十数年は、毎日の暮らしを愉しむうつわ、うつわと料理の相性、食材やうつわから健康を考えるなど、ちょっとしたライフスタイルのご提案と新しい作家さんとの出会いの日々だったように思います。みなさまもご存じのように世はネットの時代となり、慣れないPC作業にてブログやネットショップを立ち上げたりもいたしました。
一つ大きく変化したことは、お客様の対象が、拡がったことです。当初は代々木上原にお住まいの方とこの町に何らかの用事があって尋ねていらっしゃる方が中心でしたが、今は、日本国中、あるいは世界中からお客様がお訪ね下さいます。つい先ほども、アメリカからの若いカップルの方がいらっしゃいました。
世界は、ぐんぐん狭くなっているのですね。改めて感心致します。
一方、こちらは31歳も年を取りました。動きは鈍くなり、記憶力は弱まっているかもしれませんが、年は年なりに何とか楽しくこの仕事を続けてゆこうと思っております。
今日の記念すべき日に、今年はどうしたことかみなさまにお礼を申し上げたく存じました。
こころよりいつものご愛顧に感謝申し上げ、これからもよろしくおつきあいいただけますよう、お願い申し上げます。
マルコポーロ店主 成田
追記♡ご挨拶が布寄りのコメントになってしまいましたが、マルコポーロは、もともとうつわに重きを置いた品揃えでお届けしております。
うつわ作家さんとのこと、作品に寄せる思いなどは、ネットショップやブログなどをつうじて訪問記、商品紹介、プロフィールなどの形で常々ご紹介させていただいておりますので、つい省略させていただきました。よろしくお願い申し上げます。
久しぶりに益子の岡田崇人さんを訪ねた。
渋谷・東急での初個展時にお会いしたのが初めてですから、あれから十数年ぶり。
島岡達三(人間国宝)さんの門に入り、五年間修業の後、益子に窯を築き、銀座たくみで卒業展。
その翌年の初個展時だった。
確かな削りのラインにほれぼれとしたのを、ついこの間のことのように思い出します。
削った後の象嵌も、実に丁寧に仕上がっており、これはぜひ、マルコポーロのお客様にもご紹介させていただきたいと願い、それからのおつきあいになっている。
折から、益子は春の陶器市の真っ盛りで、作品を多くはいただいてこれませんでしたが
少しずつご紹介させていただこうとおもっています。
作家さん方が店を構え、自作を展示・販売するスタイルの陶器市は
作家さん方にとっては使い手の人々の生の声を聴くチャンスの場でもあり、売り手の代理をつかさどる試練の場ともいえそうです。
「面白いですか~~、作品は出ていますか~~」の問いに
「いやぁ~~」とはにかまれる。
おそらく、面白いも、愉快も、難渋もいろいろあるのでしょうとお見受けいたしました。
これまでの掻き落としや象嵌ものに加え
シャープな削りに地釉を掛けた作品、新しいカタチの作品が目に留まります。中でも一合ほどの晩酌に良さそうな徳利とぐい呑みに新境地を見たような印象を覚えました。
削りの凸乙と、そこにかかった地釉の窯変がいいあんばいに響きあっているのです。
お店にもいただいて持ち帰りましたので、お愉しみにおでかけください。
一昔前と違って、岡田さんファンは全国各地に広がっているとか。
これからの作陶に、ますます期待を寄せたくなってまいりますね。
愉しみは、これからも。
片口は、楽しい~~!
大きなものではドラ鉢、捏ね鉢などがあり、小さなものには一人用のミルクピッチャーまである。
日常よく用いるものには、徳利変わりの片口、お惣菜や香の物を盛り込む片口鉢、ドレッシングや蕎麦つゆ、天つゆなどに用いる小口の片口、片口を持ったあたり鉢あたりがある。
片口は、台所しごとの発展とともにその使用範囲は広がり、今もって私たちの生活に欠かせない器として納まっている。これほど暮らしに寄り添った器もそうはないのではないかしら。
古くは縄文の時代に、その形跡を認めることができるらしい。盛んにつくられ台所用具として用いられるようになったのは12世紀頃と言われるから、片口の歴史って、古いですね。
もともと樽に入った油、酒、しょうゆ、酢などの汁ものを大きな片口に取り、小口の器に移すための道具として使われたらしいが、これができるまでは、樽の栓を抜くと勢いよく出る油やお醤油に、困ったことでしょうね。
今日では、小鉢にも、向付にも片口のついたものがありますし、小振りのものを侘びた茶会でお茶碗に用いることもあるそうです。(唐津焼にかぎられるらしい)
陶の片口。
いろいろあります。ここではご紹介できませんでしたが、塗り物の片口もあります。
お好みの片口で、楽しい使い方を編み出してみてください
使ううちに、遊ぶうちに、キッチン仕事が楽しくなってくると思います。
とりあえずは、酒席の道具組をご紹介しておきます。
今日の器は、新歓嗣さん、有光武元さん、中村真一郎さん、谷道和博さん、
天野智恵美さんのうつわたちです。
気になる器がありましたら、こちらからどうぞ。www.marcopolo-uehara.com
築地の仲卸さんおすすめの佐渡のわかめが届きました。
春の香り、磯の香りたっぷりのうれしさです。
どう調理いたしましょう~~と悩むのもいいのですが、同時に、どんな器に盛り込みましょう~~と思いを巡らせるのも、何とも幸せな時間です。
たくさんありましたので佃煮作りは必須でした!(笑)
良く洗ったわかめをとんとんまな板で刻み、ついでに生姜も千切りにして大鍋に取り、お醤油、みりん、水だけでコトコト煮込んでつくります。
小一時間もあれば、出来上がります。
佐渡のわかめですから、磯の香りも、磯の味わいもこのうえなく~~
ご飯にもお酒の肴にも、いけそうです。
翌日は、やっぱりお味噌汁、そして、鯛のことわかめの炊き合わせにいたしました。
美味しいもののそばには、いつもいつも陰に日向に、そのおいしさを支える器があります。
盛り込んだ後から、もっと派手目に、万歴赤絵とか発色の良い呉須の器がよかったかしらなど、反省もいたしますが゛、
みなさま、お好みの器で、お宅好みの美味しい食卓をおつくりくださいね~~
眼からも美味しさを演出できますと、それだけご家族のみなさまの健康度がアップするかもしれませんから~~
今日の器は、有光武元さんの刷毛目、守田漆器さんの汁椀、南蛮手の焼き締め小鉢を利用させていただきました。
ごちそうさまです。
最後に、わかめを熱湯に散らした時の、あの青緑色、何とも言えない美しさでした。
久しぶりにいきのいいわかめに出会え、幸せでした。
日差しが春めいてきました。
水を張ったガラスのなかで、ひかりがたゆたっています。
あちこちでサクラの開花の声も聞かれますね。
水仕事も楽になりましたから、今日は、新着のガラスのうつわで花遊びとまいりましょう~~!
お気に入りのガラスの器と花や草、お水を用意して、花は、挿したり、浮かべたり。
こころをあそばせるように愉しむと、その日、その時の花が活けられます。
下の方のサラダ・ボールには、いただいたばかりのトコブシの貝殻を使ったり~~
いたずらたっぷりの気分であれこれ花遊びに夢中になると
いつの間にか、気分までリフレッシュしてきます。
今日利用したガラスの器は、谷道和博さんの宙吹きモール中鉢と片口です。
そしてサラダ・ボールは、市販の手持ちのもの。
谷道和博さんのモール・シリーズの素敵なところは、谷道さんの技術のなせる技かと思いますが、光のとらえ方、遊ばせ方がとてもいい塩梅なんです。
お天気にも因りますが、光がさまざまな表情を持つように設計されています。
みなさまも、しばし花遊びなどいかがでしょうか~~春ですから。
進学、新入社、あるいはそれ以外の事情から親許を離れ、この春、初めての一人暮らしを始める方が多くなる時節です。
毎年決まってお店のある代々木上原にも、新しい生活をスタートなさる方が引っ越していらっしゃいます。
「初めてのひとり暮らしなんですけど、何から揃えたらいいのか!?」どなたも、どちらかというと思案顔~~。
無理もありません、これまではたいていお母様やおばあちゃま、お姉さんまかせだった「食」のことを、これからはDo myselfなんですから。
最初はおっかなびっくりですが、自炊生活、始めてみれば楽しいものです。
先ずは、毎日の食事の基本になる一汁二菜の組み合わせ。この組み合わせは、基本中の基本になります。(トップの写真で、ご紹介)
ごはん茶碗、お汁椀、おかずを入れる多用鉢、お漬物、ちょっとしたおかず、お醤油などに用いる小皿の四点です。
折々に、好みのパスタやカレーライス、丼物、麺類もいただきたくなりますね。
大皿を一枚、プラスいたしましょう~~。そして
多用丼もプラスしてみましょう~~。
そして、お湯呑かマグカップ、これだけ揃いますと、どんなお料理にも対応できて、万全です。
今日は、基本中の基本のおはなしでした。いずれも店頭かネットショップで調達できます。
はじめてのひとり暮らし、どうぞ失敗を恐れる勿れで。
食べないと命がつながらないと思えば、なんということもないのかも。
面白がってキッチンへ。そして、学業、お仕事の方もしっかりと願っています。
今回の道具組みは、初めての結婚生活にも応用できます。
それぞれのうつわをペアでお考えいただくと大丈夫です。
三月十四日が近づいてきました。
チョコをいただいたお礼、どうしましょう~~。
お礼のカタチにも、お付き合い上とか
世の中の慣習に倣ってとか
こころからの本気の返礼をしたいとか
こころが揺れに揺れているんですという方もいらっしゃるのでは。
さて、器を扱うマルコポーロからのご提案ですが、今年は、器とお菓子をコーディネイトしてみるという
「ありがとう」のカタチは、いかがでしょう~~。
出来ましたら贈り先の方の好みに合いそうなもの、お菓子は、好物のものを組み合わせて。
大事な方への贈り物でしたら~~
「お茶でも、一緒にいかがでしょう~~」などのメッセージをお付けするのも、いいかもしれません。
今回撮影に用いた器は、川合孝知さんのうつわです。
もっといい贈り方がございましたら、内緒でお知らせいただけますでしょうか!?
お雛まつり、送別・歓迎会、お花見など、何かと人の集まりの多い季節です。
お誘いしたり、誘われたり、気の合う仲間や友人と会食を愉しむシーンが多くみられます。
やっぱり、定番は、散らし寿司でしょうか~~!
大皿、大鉢、お取皿、お小鉢、グラスなどを用意して、出来上がったお料理をシェアしながらのワイワイ乾杯~~!というスタイルが手っ取り早く今風なのでしょうか。
それとも、お一人お一人お膳を用意して、おもてなし気分をうつわ組みで表現するとか~~
愉しみ方は、いろいろです。
和食器の愉しみって、なんでしょう~~
それは、持ち駒(食器棚にある器)と料理、複数のお皿やお鉢とのコーディネートにあるのではないでしょうか。
お気に入りのお皿、お鉢をそろえてゆく楽しみもありますが、つまるところは、持ち駒となった器の中から、今日の料理をおいしそうに引き立ててくれるうつわを選択、ほかのお料理を盛り込んだ器とのバランスをととのえることに、絵も言えない愉しみがあるのではないかと思います。
お洒落をコーディネートするように、お着物のつま先から頭までを整えるように、器、料理、食卓のしつらいをたのしみたいものです。
最後の最後に、「おいしかったぁ~~」の一言が聞けたら、これほどうれしいことはありません。
有光武元さんの色絵蛤向付をえらんでみたり~~
山近てるみさんの染付牡丹唐草紋のお皿をあわせてみたり~~
お愉しみの一皿が、つながってゆきます。
散らし寿司を盛り込んだお皿は、同じく山近てるみさんの染付帯小紋尺皿になっています~~。
みなさまは、次の会食に、どんな料理とどんな器組みをお考えでしょうか。
お雛祭りが近づくと思い出すフレーズがあります。
ずーっと以前のことになります。お客様が何人かいらしたとき
お献立が先か、うつわ選びが先かで、それぞれのご意見が交差し、にわかに店内が浮き立ちました。こちらは、ご年長者の方々のお話を伺っているだけで、それはそれは楽しい時間を共有させていただいたのですが、「とりわけ、お雛祭りの器選びはとびきりよね~~」と仰る。
そして、冒頭の「愉しみは、お雛祭りのうつわ選びなんですョ~~」というフレーズでくくられる。
男女平等とか男女均等などの概念のない時代に生まれ育った方々の、なんとつましいお言葉かと、それ以降、お雛祭りが近づくと、あの時の、生き生きとしたおばあちゃま方の楽しかった会話を思い出すのです。
さて、今は男女分け隔てなく、お雛祭りを一つのイベントとして楽しむ時代になっています。グルメ志向もまだまだ健在ですから、今でしたら、献立の方が優先するのでしょうか。
それとも、おばあちゃま方と一緒で、うつわ選びが先でしょうか。
どちらでも、いいよね~~と思ったりしつつ、今年もお雛祭りのうつわ選びをしています。
選びつつ、同時に献立なんかも考えたりしています。
お店ですから、今おすすめのものが優先的になっていますが
うつわ選びをする時に気をつけたいことは
どんな方に、どんな雰囲気(テーマ)のおもてなしをしたいか、気持ちをちゃぁ~んと整理しておくこと、テーマにも献立にも見合って、春めく季節に相通じるうつわを選ぶことでしょうか。
和食器は、日本料理も、洋食も、中華料理も、おそらくどちらのお国のお料理にも使える器かと考えます。どうぞ、お献立はバリア・フリーで。
お雛祭りは小さなお子様だけのお祭りではなく、冒頭のおばあちゃまの世代になっても、どこか華やぐ愉しみなおまつりです。
楽しい、嬉しい、華やぐ雛祭りをお迎えくださいませ。
うつわのことでしたら、こちらから。